「メグミどうだったの?」

玄関を開けると

先生の奥さんが心配そうに私を迎えてくれた


「ん?」

涙がぽろぽろあふれ

抱きつく

「どうしたの?

 なにがあったの?

 落ち着いて」

そう言いながら私をリビングへと導く

そしてソファーに腰をかけ

私の手を取り

「大丈夫よ。

 私に話してみて?」

そう優しく言った

「のだめ・・・・・

 赤ちゃんができました」

「そう。

 おめでとう。

 彼には話すの?」

首を横に振る

「どうして?」

「だって・・・・のだめから離れたのに

 そんなこと言えないです」

「でもこれは彼にとっても大切な出来事よ?」

「わかってます・・・・・けど」

「産まないの?」

「産みますよ絶対!」

「そう。

 よかった。」

「え?」

「だって産まないのなら、あなただけ辛い思いする事になるでしょ?

 産むのなら辛いこともあるけどきっと子供が助けてくれるわ。

 大丈夫心配しなくても私たちがちゃんとサポートしてあげるから。

 私たちには子供もいないし、メグミの事本当の子供のように思ってるのよ?

 孫ができるみたいで嬉しいわ。

 主人には私からちゃんと話してあげるから。

 心配しないで。

 疲れたでしょ?

 少し休みなさい」


そう言いわたしを部屋まで導き

ベッドに横にならせる

「何でも言ってね。メグミ」


そう言いドアを閉める


私はベッドの中で

一人また涙した

自分の不甲斐なさに・・・・・・・・





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