変えられないんデスかね?

のだめとセンパイの運命は




いつかは来る別れの時が

ナゼ今なんですかね?


のだめ・・・・・

センパイの事ずっと好きですよ

ずっとセンパイの事

ずっと恋しつづけますよ?


けどもう

好きすぎて辛いんデス。


苦しいんデス


泣きそうな顔しないでください


センパイが悪いんじゃないんです


でも、けど・・・・・・・・・・・


そっとセンパイの手を握り

その手の平に

日本でもらった指輪を置いた


「ペンダント・・・・これだけは持っていていいですか?」

センパイは何も言わず

指輪を見つめている

何か何でもいいから話してください

声を聞かせてください


ずっと覚えていられるように

ずっとセンパイの事覚えていたいから


だから・・・・・・・・・



ボーーーンと鐘が鳴る

14時・・・・・・・・・


「センパイ、のだめ行きますね?」


そう言うと私が握っていた手に力が入る


「・・・・・・・・・行くな・・・・・・・・」


そう小さく聞こえたかすれた声に

我慢していた涙が反応する

必死に目からこぼれないように

泣かないように我慢をする


うつむき後ろをむき歩き出すが

手は離れない

「センパイ・・・・・・・・」

今センパイの方を見ると決心が鈍る


だから・・・・振り向く事も出来ない

そして一番最後まで触れていた指先が

静かにセンパイの手から離れる

それと同時に涙がこぼれだす


そしてまたぬくもりに包まれる

「泣くんだったら行くなよ・・・・・・」

そう後ろから抱きしめてくれる

センパイの方を向き

「ダメですよ・・・・」


涙を流しながらも笑顔で言った


その表情を見て

センパイの顔はさらに泣きそうになっているのがわかった


「これ・・・・・おまえが持っていろ。

 ずっと持っていてほしい・・・・・・・・」


「ハイ・・・・」


そう言いセンパイに渡された指輪を

また指につけ直す

ずっとつけていた

左手の薬指に


そしてセンパイにその指を見せると

センパイの唇が私の唇に触れる




最後のキス





ゆっくりと唇が離れ目を開く


そして私は一人歩きだした











ねぇ神様?


もしまたセンパイと会えたなら


その時は我儘になってもいいですよね?



そんな事を思いながら









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