のだめは無言で俺の腕をほどき

静かに歩きだし

そして

ソファーに座り大きく深呼吸した

「のだめは何を聞けばイインデスか?」

「本当にごめん」

「ナニに対して謝ってんデスか?

 浮気してごめんなさい?

 別れることになってごめんなさい?」

そう心はココにないかのように

淡々とのだめは冷たく言った

「・・・・・・ごめん。

 俺彩子と寝た・・・・

 裏切るつもりはなかったんだ」

肩を震わせながら

のだめから大きなため息がこぼれる

「もうおしまいデスね・・・・

 やっぱり・・・・・」

そう言う声は震えていた

「俺は・・・・・

 お前と別れたくない。

 こんな事しておいて

 お前には本当に悪いと思ってる

 お前はもう俺の顔なんて見たくないと思うけど

 けど俺には・・・・・・・・・

 おれには・・・・・・

 お前がいない日常なんて考えられないんだ!」


「のだめは・・・・・

 真一くんのこと信じてましたヨ?

 でももう、信じることなんて出来ないデス

 それなのに一緒にいる価値なんてありますか?」

「信用は俺、取り戻せるように努力するから・・・・」

「けど!のだめが無理なんデスよ!!」

そう声を張りのだめは叫び立ち上がった





そして俺の目の前に立ち

その瞬間俺の頬には

鈍い痛みが残った

俺の胸元を両手で何度もたたきながら

のだめはその場に崩れ落ちる


頭の中はすごく冷静で

あー・・・よくあるドラマみたいな光景だな


なんてすごく冷静に考えていた


「ごめんのだめ・・・・

 もう一度チャンスをくれないか?

 俺はこっちには2週間入れるから

 その間に俺を判断してくれ・・・・・」

そう言い床に座り込むのだめの手をとり

立ちあがらせ、そして抱きあげ

ソファーへと連れて行く

「鍵・・・もらってくから・・・・

 隣の部屋にいるから、俺のできることなら何でも言え」

そう言いそのまま鍵をあけ部屋へと入る




ドアを閉める瞬間見たのだめの顔は

俺の見たことのない顔だった

俺がのだめにあんな顔をさせている・・・・

そう思うと

胸が張り裂けそうで仕方なかった





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