「おねがい・・・・一人にしないで」

そう言っても真一は振り向きもせずに

私のもとを去ってしまった



自業自得

もともと私が真一の手を離してしまったんだもの

それでも・・・・・

私は荷物を持ち

真一を追いかける

「真一!」

そう呼びかけ振り向く彼に駆け寄る


「私も一緒に探すわ・・・・

 なにも私たちにはないって言ってあげる

 私のせいだから・・・・・」


「本当か?」

「えぇ・・・私が真一に彼のこと相談していたって

 チャンと誤解とくから」

「わかった」


そう言うとタクシーを止め

私たちは空港へと向かった


真一・・・・

本当あなたって駄目な人ね


女心のわからない

今私があの子の元へ

あなたと行ったらどう思うと思う?

それに・・・

私はあなたたちの仲なんて

とりもつつもりなんて全然ないのに

バカな人・・・・・・・・

そんなにあの子が大事なら

もっとあの子の立場に立って考えないと




私はやっぱり

あなたのこと諦めきれないから

はかない願いかもしれないけど

少しの隙があれば入ろうとしているのよ?


だってそうでしょ?

誤解も何もない

私はあなたに抱かれたんだから・・・・



首元についている私があなたに付けた痕

あの子が見たらどういうかしら?

それこそ

あなた達本当におしまいよ?



そしたら私が

何も言わずにあなたのそばで

あの子の代わりに

寄り添うのあなたに





思うようにはきっと行かないけど

けど

一瞬でもスキあれば

私は私の願いのために

あの子から

あなたのすべてを奪ってみせる







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