いつもそばにいた

それが当たり前だって思っていた

その日までは


朝早く出かけた君は

何時もと同じように

キスをした

何も変わらない朝


「来週までサヨナラですね。

 浮気しないで下さいよ?」

ただ

君が少しの間だけ

海外公演のため出かけるだけの話

お互い忙しくプロとして活躍してるから

ごくごく普通の話だ

なのに

君は約束の日帰ってこなかった


絶望的なニュース

逆流していく血液

全ての時が止まり

全ての景色が色を失い

悲しい色に染まっていく

涙さえもうしない

感覚さえつかめない

寝ても覚めても

夢を見ているようだった


そして確信になる

もう君は笑顔では戻ってこないと




あのとき

もっと何か言えばよかった

もっと君に

愛の言葉を投げかければよかった

後悔だけが

ただそれだけが

心にまとわりつく



まるで眠っているような君を見たとき

現実がどこからどこまでなのか

わからなくなっていた




そっと何も言わない君に

最後のキスをする

静かに扉は閉じ



君はいなくなった



繰り返し見る

夢から覚めても見る夢は

いつまでも

覚めないままでいる



もう一度伝えたい言葉があるのに


届かない声は

そらに吸い込まれるかのように消えていく


「愛してる」


と何度叫んでも・・・・・・・・・・













大切な友人 優へ送る

本当にありがとう

大好きだよ

私の事見ててね。

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