今もまだ覚えている

私を呼ぶ声

私の髪をさわる手


「千秋くん、Sオケのマングースと一緒にフランスへ行くらしいよ」


真一がフランスへ?


飛行機にも船にも乗れないのに?


「まさか、、、、」


「本当よ!
今日たまたま、学校に行ったときに聞いたのよ」


その後は上の空だった


また


きっといつか


元に戻れるかも、、、


なんて淡い期待をだいていたのに


真一がフランスへ行く日


成田へ見送りに行った


「彩子、おまえ」


「お見送りにきたわ。
真一、飛行機に乗れるようになったんだ」

「あぁ、なんとか」


「あの子と行くのね、、、、」


「ああ」


「幸せにしてあげなさいよ」


「なにいって、、、」

「相変わらず、嘘つくの下手ね
頑張って、」


「ありがとう」


そういい

彼はあの子の元へ戻った


真一の腕に手を自然に持って行き

微笑んでいるあの子の場所は

私の場所だったのに、、、、、


さようなら


真一


私の大好きな人


























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