「よ。千秋」

そう言い扉を開けた松田さんを腕で払い

私の元へと一直線に歩みよってきた

「どーいうことだ?」

「どーいうことって・・・・」

先輩は

凄い剣幕で私を怒鳴りつけた

「何で二人っきりで松田さんと・・・・」

「まぁまぁ、千秋座れよ」

と先輩の手に置かれた松田さんの手を払い

「松田さんは黙っててください」

と睨みつける

「はいはい。」

そう言い松田さんは一人ソファーに座り様子をうかがう



「・・・・先輩だって、女の人と二人でゴハンしたりするじゃないデスか!!」

「するけど、こんなところではしない」

「そーですけど・・・・・・」

「はぁ・・・・・・」

大きなため息をつく

「なんで、ため息つくんですか?

 確かにホテルで2人きりでした・・・・けど・・・・

 のだめだって、たまには男の人と2人ご飯にも行きますよ。

 それに最近先輩の事、あんまりよく分かんないし・・・・・」

「よく分かんないってなんだよ」

「よくわかんないんですよ!

 好きなのか・・・倦怠期ってなやつですよ」

「はぁ?倦怠期?だからってほかの男と朝まで過ごすのか?」

「ちょっと飲んでただけです!

 そしたら・・・・飲みすぎちゃって・・・途中から記憶が・・・・・」

「ちょっとじゃねーじゃないか!」

「そーですけど・・・・」

「ああ昨日の晩、俺恵と寝たよ!」

先輩が私を睨みつける

「のだめは知りません・・・覚えてないんです・・・」

「松田さん!無理やりやったんですか?」

そう言い松田さんの胸ぐらをつかむ

「無理やりって言うより酔った勢い?」

「本当デスか?」

「うん」

その言葉を聞き

先輩は松田さんを殴り飛ばした

「俺とこいつが付き合ってるの知ってますよね?」

「いって・・・

 ああ。」

唇が少し切れ血が流れてる

そこをぬぐいながら立ち上がる

「恵言ってたよ『先輩は心配なんてしない』

 って・・・・・・

 そうお前が思わせるから、こー言うことになるんだよ?

 ちゃんと心配してやんねーから」

「俺は・・・・・・」

「俺なりに心配してた?

 相手に伝わらなきゃ意味ないでしょ?」

「先輩・・・のだめ・・・・ごめんなさい・・・

 でも覚えてないんです・・・・・・・」

半泣きの私を見て松田さんは私の頭をポンと叩いた

「わかった?変態ちゃん?

 千秋心配してるだろ?

 寝たって言ったけどあれは添い寝だから

 あーーー千秋のこんな顔見れるなんて思ってもみなかった」

そう言い大笑いしだす


「じゃ、後は仲良くやってね。」


「でも、のだめ裸でしたヨ!」

「俺見てないから、ちょっと添い寝した後別の女のところ行ってたし

 帰ってきたら携帯鳴ってて出たんだよね。

 だから安心しな」


そう言い扉を開け出ようとする

「あっここのルームサービス代は千秋持ちね

 いい、スパイスになっただろ?

 俺って後輩思いだよな・・・じゃ」


そう後ろ向きに手をふり立ち去った








二人きりになる部屋

少し気まずい空気が走る


「先輩・・・・ごめんなさい・・・・」


「俺こそごめん・・・・」


「のだめの事、嫌いになりましたか??」

先輩は首を横に振った

「お前は?」

「大好きですよ」

そう言うと先輩の唇が短く触れた

目が合うそして

長いキス


「なぁ・・・・・ベッドルームに行かないか?」

「ムキャ・・・こんなところで孔雀ですか?」

「いい加減その孔雀ってやめてくれよ・・・・」

「でも・・・・最中に松田さん帰ってくるかもデスよ!」

「ゲ!それは嫌だ・・・・・

 とりあえず家に帰るか?」

「そーですね」



手をとり部屋を後にする


ドキっとしましたけど・・・・・


たまにはハラハラするスパイスも必要デスね。


お互いの為にも・・・・・・・・



END























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