家までの間
真一はぶつぶつと小言を言いながら
表情はずっと怒ったまま
その真一の横で
のだめはリュカと由衣子にメールを打った
『空港で抱き合ってるところ、先輩に見られマシタ。
凄く怒ってマス!
とりあえず由衣子ちゃんは先輩のご機嫌とりに来てくだサイ
リュカは絶対一緒に来ちゃダメですよ!!!』
「はぁ・・・・・」
メールを打ち終え
怒りが収まらない真一の顔を見て思わずため息が出る
「何だよお前までため息ついて。」
その言葉にのだめはイライラが隠せなくなった
「もういい加減にしてくだサイヨ。
いつまで由衣子ちゃんにべったりなんデスか?」
「べったりなんか・・!!!
俺は由衣子が心配で!」
「由衣子ちゃんももう高校生デスよ!!
彼氏の1人や、2人いても普通デス」
「何を・・」
真一が話そうとするがそれにかぶせてのだめは話しだす
「先輩だって高校生のときには、彩子さんと付き合ってたでしょ!!
自分だって付き合っていたくせに、何言ってんデスか!!」
「俺は男で由衣子は女だ!」
「じゃー彩子さんは女じゃないんデスか??」
「それとこれは・・・・」
「ムキャーーーーー!!!何がそれとこれはデスカ!!
もう本当にいい加減にしてくダサイ!
ほんと、けつの穴の小さか男バイ。」
「お前!」
「だったら!由衣子ちゃんとリュカが付き合うの許せマスカ?」
「・・・・・・・・・」
「どうなんデスか?」
「わかった・・・・・・・・・・・・・・。」
「男に二言はナイデスよ。」
「あぁ。」
「じゃ、今日は三善のアパートでリュカも入れて由衣子ちゃんの歓迎パーティーしまスヨ!
先輩はおいしいお料理作ってくダサイ!ムン」
「ああ・・・・・」
「じゃマルシェにお買いもの行きましょ。
征子ママにメールしておきマスから。」
そう言うのだめの横で
真一は益々暗くなっていた
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