病室を出て
屋上からのだめ母に連絡をする。
ひたいの怪我の事を言うと
それだけで良かったと
ホッとしていた
明日ここに来ると言っていた
その前に黒木くんと話をしないと
くわえていた
たばこの火を消し
電話をかける
黒木君はまだ事故の事も知らない
『千秋くん?
なに?』
明らかにいやそうな声で
黒木君は電話に出た
「のだめの事で話があるんだ
これから桃ケ丘病院の前の公園へきてくれないか?」
『わかった』
電話がきれる
公園でベンチでぼんやりと
黒木君を待った
待ってる間
黒木君に言う事
そして明日
のダメの両親になんて伝えるかを
考えていた
どれぐらいの時間がたっただろう
時計の針はもう明日になっていた
「お待たせ。何話って」
そう冷たく言う黒木くん
「のだめが事故にあった」
「恵ちゃんが!」
「命には別状ない。
ただそれで分かったことがある。
のだめは妊娠してる」
「えっ?」
「俺か黒木君の子供だ」
そう言うと黒木君は
深くため息をついた
「その子はきっと
千秋くんの子供だよ」
と悲しそうな目で言った
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