玄関のベルが鳴り

俺は何食わぬ顔で黒木君を家に上げた


「恵ちゃん大丈夫?」

「・・・はい・・・・。

 ちょっと気持ち悪くなっちゃって。

 黒木君ごめんなサイ。」

「うん。大丈夫ならいいんだ。

 どうする?恵ちゃん家に帰れそう?」

「ハイ。」

そう言い起きようとするのだめをベットに戻す

「何言ってんだ!さっきまであんなに蒼い顔してたのに。

 そこで寝てろ!」

「でも・・・・・・」

と言い黒木君の顔を見る

「そうだよ、こんな時ぐらいは甘えなきゃ。

 僕は恵ちゃんを信じてるから。」

その言葉が何を指すのかのだめも俺も分かっていた

のだめは黒木君の顔を見れず目をそらし

「ハイ。のだめ少し寝ます。」

と言い頭まで布団をかぶる

少し出た髪の毛をなぞりながら

「うん。疲れちゃダメだから僕は帰るね。

 起きたらメールして。」

そう言い寝室を出て

強い口調で

「千秋くん恵ちゃんのことお願いしててもいい?

 僕は千秋くんの事も信じてるから。」

そうくぎを刺し俺の部屋を後にした


そっと寝室に入るとベッドに腰かけたのだめが

俺の方を見た

「・・・黒木君は?」

「帰った」

「じゃ、のだめも帰りマス。」

そう言い立ち上がるのだめをまたベッドに座らせる

「ダメですよ!黒木君が信じてるって・・・・・

 のだめの事も・・・先輩の事も・・・」

「だから何?」

「のだめは・・・・黒木君のこと裏切れまセン。」

「嘘つきだな」

「本当デスよ」

「じゃあなんで俺のキスに答えた?」

「・・・・・・・・・・・」

「お前が裏切れなくても、俺は裏切れる。」

そう言うとのだめをベッドに押し倒しキスをした













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