けだるい体を起し服を着る

まだすやすやと寝息を立てているのだめ

やっと昨日の夜のだめを取り戻したように思えた

再会してから

キスはすることはあったけれど

体を重ねることはなかった

美音がいるというのもあったが

拒否をされたら?という思いもあった

朝食を作っていると

美音の泣き声がかすかに聞こえ

美音の部屋へと急ぐ

抱きあやしながらリビングへと行くと

今起きてきたばかりののだめが

フライパンの中身をつまみ食いしていた

「のだめ!!」

「あっおはようございます。」

「おはようございますじゃないだろう?

 何つまみ食いしてんだ!」

「だって・・・のだめお腹ペコペコなんデスよ」

そう言いお腹を押さえる

「すぐ食事の用意するから、美音を」

「ハイ」

そう言い美音を手渡すと

俺は手早く朝食の用意をした




普通の生活に戻った

美音をあやすのだめを見て

やっとそう思えた



朝食を済ませ

少し3人で町を散歩し

そしてあと数時間でまた離れることになる


「なぁのだめ・・・・・

 一緒に行かないか?」

「え?」

「美音の事もあるし・・・・・一緒にウィンへ」

「でも、お仕事デスし・・・・」

「いいから」


そう言いおれはのだめと美音の荷物をまとめる

ジャンだっていつもユウコとその子供のジョルジュを連れている

問題はない

準備も終わり家を出る時になっても

あまり気の進まなそうなのだめ

その姿を見て俺は思わず言ってしまった


「俺がもうお前と離れたくないんだ」


思わず出た言葉に

自分でもびっくりした

でもこれが今の俺の本心なのかもしれない


音楽も大事だけどもっと大事だから


その言葉にのだめは嬉しそうに微笑み


俺の腕にからみつく



その腕の重さに俺は幸せをかみしめた

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