のだめの首筋についた赤い痕


『コウくんデスよ・・・・

 真一くんも彩子さんとしたでしょ?

 だからのだめも・・・・・』



そう言ったのだめの顔は

泣いてるようにも見えた

けどそれよりも

あいつにほかの男が触れたことが許せなかった


自分のことを棚に上げて

勝手だと言われても仕方ないが

けど・・・・

男と女は違うだろ?



頭の中はのだめのさっきの言葉で

埋め尽くされていた




けど・・・・

自分がしたことがきっかけになってるだけあって

責めるに責められない


RRRRRRRRRRRRRRRRRRRR


「hello?」

『hello?

 じゃないわよ!真一!

 昨日連絡待ってたのよ!』

「あー・・・ごめん」

『あの子探さなくていいの?』

「もう見つかった・・・・」

『え?』

「ちょっと一人になりたいんだ・・・・

 落ち着いたら連絡するから・・・」

『え?真一!』


電話を切り

大きくため息をつく



今になって自分がしたことを思いっきり

後悔していた


その時の感情に流されて

彩子を抱いてしまったことに



そしてそれとは別に

のだめのことを許せないという感情も

生まれていた




自分には責める資格なんてない

そんなことは分かっている


けど・・・・・




ため息だけが部屋にこだましていた






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